杉浦が丸藤を粉砕 GHC王者みのると舌戦 Jrリーグ制覇の原田が大阪でタイチに挑戦

高木裕美

ノア旗揚げ15周年で丸藤を撃破した杉浦はGHC王者みのると一触即発 【横田修平】

 プロレスリング・ノア「グローバル・ジュニアヘビー級リーグ戦2015 優勝決定戦」が5日、 15年前に方舟が出航した聖地である東京・ディファ有明で開催され、917人を動員した。
 ダブルメインイベント第2試合では、旗揚げ15周年記念試合として、旗揚げメンバーである杉浦貴vs.丸藤正道が一騎打ち。勝利した杉浦は、9.19大阪府立体育会館でGHCヘビー級王座をかけて戦う王者・鈴木みのると舌戦を展開し、ファンに至宝奪還を約束した。

ノア旗揚げ記念日に杉浦と丸藤が激闘

ノア旗揚げ15周年に旗揚げメンバーの丸藤と激闘 【横田修平】

 白のショートスパッツで登場した杉浦に対し、丸藤はスワンダイブ式ムーンサルトプレス、エプロンでのブレーンバスター、フロムコーナートゥーコーナーといった大技を炸裂。杉浦もエプロンからの断崖式中年ズリフトで反撃に出るが、なおも丸藤は不知火、虎王を繰り出していく。しかし、杉浦は意地のカウント2ではね返すと、ターンバックルめがけて丸藤をぶん投げ、ジャーマンスープレックス、オリンピック予選スラムでフィニッシュ。15年の節目となる記念マッチを勝利で締めくくった。
 だが、そこに招かれざる客、鈴木軍が乱入。「これが最後の旗揚げ記念日。9月19日、大阪でおまえもノアも終わる」と言い放ったみのるに対し、杉浦は「来年、再来年も5年後、10年後も旗揚げ記念日は来る」と断言。「必ず大阪でベルトを獲り戻す」と、力強く宣言した。

ライバル小峠を下した原田が王座奪回誓う

決勝でライバル小峠を下しグローバル・ジュニアを制覇した原田 【横田修平】

 ダブルメインイベント第1試合となる「グローバル・ジュニアヘビー級リーグ戦2015」優勝決定戦では、リーグ戦を勝ち抜いた原田大輔と小峠篤司が対戦。かつての桃の青春タッグ対決を原田が制し、9.19大阪でタイチの持つGHCジュニアヘビー級王座に挑戦することが決定的となった。

 原田と小峠はリーグ戦を前に互いに一騎打ちを志願。6.19後楽園では両者KOで決着がつかず、再戦となった7.1後楽園では小峠が変形キルスイッチで勝利。それでもなお、互いに決勝戦での対戦を熱望していた。

 原田は放送席で解説を務めるタイチに見せ付けるかのように、開始早々、小峠をエプロンめがけてデスバレーボムで投げつけると、コーナートップからの雪崩式ブレーンバスターを成功させるなど、心身の充実ぶりを見せ付ける。小峠もヘッドバット、ランニングキックで食い下がるが、原田はニーアッパー2連弾からの片山ジャーマンスープレックスで勝負を決めた。

 参加14選手の頂点に立った原田に対し、「ノアの雑魚ジュニアの一番」と言い放ったタイチは、「実力の差がありすぎる」原田にハンディを与えるべく、原田の出身地である大阪を決戦の舞台に指名。7.13広島のリベンジを狙う原田はこれを受けて立つと、さっそく関西人のプライドをむき出しにしてタイチの笑いのセンスにダメ出し。故郷に錦を飾るべく、改めて王座奪回を心に誓った。

新日本・田中はノア再上陸を熱望

ノア初参戦の新日本・田中はリーグ戦1勝5敗でホロ苦フィニッシュ 【横田修平】

 新日本プロレスから単身「グローバル・ジュニアヘビー級リーグ戦」に乗り込んできたヤングライオンの田中翔は、最終戦で大ベテラン・小川良成のテクニックにやり込められ、1勝5敗でリーグ戦を終了。「体力、勢いで向かっていこうとしたけど、テクニックで持っていかれてしまった」といぶし銀の奥の深さを痛感しつつ、「リーグ戦に参加させてもらって、すごくいい経験ができた。少しは大きくなって帰れると思う。またノアに乗り込んでみたい」と、共通の敵・鈴木軍潰しを果たすべく、方舟への再乗船を希望した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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