柴田が首位対決制してAブロック単独1位=2番手には棚橋、AJ、真壁ら6人

スポーツナビ

ファレとの首位対決を制して単独トップに立った柴田。会心の勝利に雄叫びを上げる 【横田修平】

 新日本プロレスの真夏の祭典「G1 CLIMAX 25」第9日が2日、愛知・愛知県体育館で行われ、超満員となる6500人を動員した。第6試合で組まれたお互い3勝1敗、勝ち点3で首位に立つ柴田勝頼とバッドラック・ファレの一戦は、柴田が勝利して4勝目。Aブロックの単独首位に立った。3勝2敗の2番手にはメインイベントで“くせ者”矢野通を下した棚橋弘至、セミファイナルで内藤哲也を流血させた真壁刀義、ドク・ギャローズとのバレットクラブ対決を制したAJスタイルズら6人が並んだ。

柴田、渾身のPKで巨体ファレ倒す

ファレのパワーに苦しんだが、何度も仕掛けたスリーパーが勝利につながった柴田 【横田修平】

 145キロの巨体を誇るファレのパワーに苦しんだ柴田だが、あきらめない闘争心で4勝目をつかんだ。ファレの重たいエルボーやショルダータックルに何度も吹き飛ばされた。スキをついてスリーパーを仕掛けるも、ファレのパワーに2度スリーパーを解かれたが、最後はファレがバッドラックフォールで勝負をかけてきたところを切り返して3度目のスリーパー。力が抜けて片ヒザをついたファレに渾身のPKを叩き込んで、勝利をつかんだ。

棚橋、因縁の矢野から3勝目

矢野の老獪さに翻弄された棚橋だが、最後はハイフライフローで勝利 【横田修平】

 メインイベントでは矢野の老獪なインサイドワークに翻弄された棚橋が辛勝で3勝目を挙げた。レフェリーを盾にされたり、コーナーポストを外してむき出しとなった金具に何度も額をたたきつけられた。また場外戦ではコーナー最上段からハイフライフローを狙うと、リング下にもぐりこんでエスケープする矢野に面食らった。鬼殺しでカウント2.9となる場面もあった。しかし、矢野が持ち出してきたパイプイスの上に首へのドラゴンスクリュー、スリングブレイドを放ってダメージを与えると、ハイフライフローで仕留めた。試合後、名古屋ファンの前でエアギターを存分に披露した棚橋はあらためて「ちょっくらG1優勝してきます」とV宣言した。

真壁のスパイダージャーマン炸裂

一進一退の攻防だったが、最後に真壁のスパイダージャーマンが炸裂した 【横田修平】

 セミファイナルでは“暴走キングコング”真壁が内藤を下して3勝目。試合開始前からマスクと黒いスーツを脱がない内藤へ「帰れ」コールが飛ぶ不穏な空気の中で始まった一戦は、真壁の重たいエルボー、内藤のスピーディーな攻撃で一進一退の攻防が続く。終盤、真壁はジャーマンスープレックスからコーナー最上段に内藤を乗せると、鉄柱にしがみつく内藤の頭を鉄柱にたたきつけて強引にぶっこ抜いてのスパイダージャーマン。額から流血した内藤へキングコングニーを浴びせて3カウントを奪った。

AJがバレットクラブ対決制す

巨体のギャローズ相手に徹底したヒザ攻めで勝機をつかんだAJ 【横田修平】

 AJとギャローズによるバレットクラブ同士の一戦は、AJが勝利して3勝目。序盤は組みついても軽々と放り投げられ、ダイビングエルボーを受け止められるとエプロンへのチョークスラムなどパワー殺法にペースをつかめなかった。しかし、ヒザを狙ってのドロップキックやローキック、カーフキラーでギャローズのパワーを封じると、ブラディサンデーを炸裂させて勝負を決めた。

飯伏がスピードで天山上回る

フェニックススプラッシュで天山を下した飯伏は3勝目 【横田修平】

 飯伏幸太が天山広吉を破って3勝目。重たいモンゴリアンチョップ、ヘッドバッドで攻め立てる天山に、スピーディな打撃で対抗して、掟破りのモンゴリアンチョップをも見せた。さらに、過去3度優勝経験のある天山のマウンテンボム、アナコンダバイスをしのぐと、高い身体能力を生かしたその場飛びカンクーントルネードで主導権を握る。最後はハイキックでダウンを奪うと、フェニックススプラッシュを炸裂させた。
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