全仏6連覇狙うナダル「まだ不十分」 ジョコビッチは4大大会制覇に向け快勝
5連覇中のナダルは、地元フランス期待の選手をストレートで破り初戦突破。それでも今後のドローに不安が残る 【Getty Images】
女子では第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)、前哨戦のムチュア・マドリード・オープンでセリーナを倒して優勝したペトラ・クビトバ(チェコ)も勝ち上がった。
不安残すナダル、いつもの誕生日を迎えられるか?
ナダルは昨シーズン後半、手首の故障と虫垂炎の手術で戦線を離脱し、そこから計画通りには復帰が進んでいない。春に欧州で行われるクレーコート大会でエンジンをふかし、そこから全仏が行われるパリに乗り込んでくるというのがここ10年のルーティーンだったが、今シーズンは10年ぶりに欧州のクレーコートで1つもタイトルが取れなかった。
誕生日は大会期間中の6月3日。これまで通りに29歳の誕生日を迎えることができるか。それとも年齢的な限界が近づいているのか、ファンは気をもんでいる。
初戦突破も気になるこの先のドロー
この段階での判断は難しいが、ナダルにとって現在のテーマは最大の武器であるフォアハンドだという。
「フォアのショットが以前より安定していないのは確かだ。スピンをかけることはできても、まだぎこちない。スムーズでない。悪いショットではないけれど、不十分だ」
武器のフォアが気になるのは、今大会のドローの行方にある。第6シードまで落ちたことで、準決勝までの組み合わせにナダル、ジョコビッチ、アンディ・マレー(英国)、ダビド・フェレール(スペイン)という強豪が集まった。順当に勝ち進めば、ジョコビッチvs.ナダルという「事実上の決勝」が準々決勝で展開されることになる。
しかも、2回戦の相手はクレー巧者のニコラス・アルマグロ(スペイン)。気の抜けない戦いが続く。