高橋「決まったからには自信を持って」真央「五輪は最高の舞台」=代表発表会見

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ソチ五輪代表に決まった(左から)ペアの木原、高橋成、女子シングルの村上、浅田、鈴木、男子シングルの羽生、町田、高橋、アイスダンスのリード姉弟 【坂本清】

 日本スケート連盟は23日、来年2月に開催されるソチ五輪の日本代表選手を発表した。

 男子シングルは今季のグランプリ(GP)ファイナル優勝者で、全日本選手権2連覇の羽生結弦(ANA)、2位の町田樹(関西大学)に加え、注目された「3」枠目に高橋大輔(関西大大学院)を選出。羽生と町田は初、高橋大は3大会連続の出場となる。

 女子シングルは同日行われた全日本選手権・女子で優勝した鈴木明子(邦和スポーツランド)、GPファイナル優勝の浅田真央(中京大学)、全日本選手権3位の村上佳菜子(中京大)が代表入りした。

 また、アイスダンスはキャシー・リード、クリス・リード組(木下クラブ)が、団体戦メンバーとしてペアの高橋成美、木原龍一組(木下クラブ)が選ばれた。

 各選手は代表発表後、それぞれ日本代表、そして五輪への思いを語った。

羽生「自分ができることをしっかりできるように頑張る」

羽生や鈴木、高橋、浅田ら代表メンバーが五輪への思いを語った 【写真は共同】

――五輪代表になったいまの気持ちを教えてください。

木原 1年前はこの場にいるのを想像ができなくて、2月にペアの選手としてスタートして、いま無事にこの場に来れたことに安心しています。

高橋成 2月にペアを組んでからすごく頑張ってこれたので、ソチ五輪までこの頑張りをキープして、五輪では日本の力になりたいです。

村上 決まるまでは崖っぷちだったので、今回すごいプレッシャーのなか、良い演技ができて、五輪への切符を勝ちとれて、いまは安心したのと、うれしい気持ちでいっぱいです。初めての五輪なのでどういう雰囲気なのかを楽しみながら滑りたいです。

浅田 ソチ五輪出場が決まってすごくうれしいです。シーズン最初から満足する演技ができていないので悔しい気持ちでいっぱいです。この悔しさを忘れず、気持ちを切り替えて五輪に臨みたいです。

鈴木 2回目の五輪代表になれてとてもうれしいです。あきらめなくて良かったと思います。4年前のバンクーバー(五輪)から成長した姿をソチで見せられたらいいなと思います。気を引き締めて頑張りたいです。

羽生 ソチ五輪のメンバーに決まってうれしく思っています。まだまだ信じられないですが、同時にここをスタートラインとして一歩一歩踏み出していかなければいけないと思っています。気は引き締まっていると思いますし、油断もしていないと思うので、体のコンディションも先々シーズン、先シーズンと比べて良い感じにもっていけていると思うので、体調管理を大事にして、自分ができることをしっかりできるように頑張っていきます。

町田 昨年の全日本で9位と大敗して、それを考えると、ここに座れるのが現実味もなく実感もないです。いろいろミーティングとかやって、僕が思っている以上に五輪はスポーツの最大の祭典なんだと、僕のなかで認識しはじめて、うれしいというよりちょっとだけ恐怖心の方が強いです。僕にとって最初で最後の五輪なので、悔いがないように全力で取り組みたいし、ここに座っているスケーターのほかにも、素晴らしい選手、五輪に行ってもメダルを取れる選手がたくさんいるので、そのなかで僕が行かせていただくので、誠心誠意取り組んで、いろいろな責任もあるのでしっかり果たしたいと思います。

高橋大 今日は五輪の代表に選ばれて心からうれしいと同時に、今回五輪に決まった選手、決まらなかった選手、目指してきた選手はいっぱいいると思うので、そのなかで僕が選ばれたということは、周りの期待をすべて受けて五輪に臨まなければいけない。代表としてはずかしくないように誠心誠意、これから1か月ちょっと気持ちをしっかり持って、最高の演技、そして大きな目標を持って、上へ上へという気持ちを強く持って、五輪までの日々を過ごしたいなと思います。

キャシー 9月のネーベルホルン杯で五輪の枠を勝ち取って、今回出場できるということで本当に良い気持ちで、とてもうれしいです

クリス 同じです。とてもうれしいです。頑張ります。

高橋大輔「決まったからには、自信を持って」

――高橋大選手、昨日の演技後はこれが最後だと言っていたが、1日どう過ごした? 五輪に決まって最初どういう思いだった?

高橋大 終わったときは、選考基準があるというのが頭から抜けていて、五輪ではこんな演技では勝てないし、こんな演技をするような選手は行く資格もないと思ったので、あんな発言になってしまいました。昨夜はなかなか寝られなかったし、人生でこんなに悔しい思いをしたことがないという日でした。でも今日発表があるまでは、まだチャンスがあると思って気を抜かずに、結果を待っていようと。今日は女子を思い切り応援して1日過ごすことができたと思います。いろんな気持ち、文句なしで決められれば良かったと思います。いろいろ思う方もいると思うし、僕自身に素直に「やった!」と思えないですけど、決まったからには、自信を持って五輪まで前向きにやっていきたいと思います。

――バンクーバー五輪を経験された選手へ。初代表の選手もいるが先輩としてアドバイスはありますか?

浅田 私もバンクーバー五輪が最初でしたが、小さいころから夢見てきた五輪がやってきたときには、五輪は普通の大会よりすごく大きな規模なんだなと。前までにたくさん練習してきたからこそ、演技を終えたとき良い気持ちになれたので、また五輪に行きたいと思いました。私から何を言えるわけではないですけど、みんなが一度は出てみたい五輪は最高の舞台です。

鈴木 バンクーバー五輪を経験して、フリーのときに、ポーズを取った手が震えていたのを見て、これが五輪なんだなと。実際はもったいないことにいろんなことに記憶がなくて、本当に緊張しっぱなしでなかなか楽しむ余裕がなかったです。ただ演技を終えたとき達成感があって、本当に幸せな気持ちになったので、それが競技をしていて五輪で演技をすることができるということが、これほどまでに誇りに思えると言うか、そういう気持ちになるので、女子はこの3人で頑張ります。

高橋大 五輪は3回目になるのでたくさん経験させてもらえているんですが、五輪は特別な試合だと思います。ただ、ここにいるみんなは厳しい状況の中で自分の実力を出して、五輪の切符を勝ち取った選手なので、アドバイスすることもないと思います。僕も1回目の五輪は何も覚えていないです。2回目は楽しもうと気持ちでやったら良い結果が出たので、一瞬一瞬楽しんで過ごしていくことが大事かなと思います。

キャシー 緊張せず、リラックスして。頑張りましょう(笑)。

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