世界最高を更新した羽生「実感はないがうれしい」=NHK杯・男子SP

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自身の歴代最高得点を更新する95.32でトップに立った羽生 【坂本清】

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦・NHK杯は23日、宮城セキスイハイムスーパーアリーナで男子ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦が自身の歴代最高得点を更新する95.32でトップに立った。 

 3連覇を狙う高橋大輔はシーズンベストの87.47で2位、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)が3位に入った。

羽生、歴代最高得点は「すごくうれしかった」

羽生は試合後の会見で翌日のフリーについて言及し、気を引き締めてた 【坂本清】

 以下は羽生のコメント。
「良い演技ができました。前の大会(スケートアメリカ)の後からすごく練習して、その成果が出ました。今大会が終わった後に見直して、もっともっと良いプログラムにしたいです。

(今日は)SPにしては落ち着いてできました。冷静にやるべきことをやって。朝の練習で(ジャンプが)抜けたりしましたが、公式練習で抜けた分、練習は練習、本番は本番と割り切ってできました。
(2番目のジャンプ、アクセルを降りるまで動きが硬かったが?)(3番目の)ルッツを降りるまで硬かったです。4回転はしっかりと感覚がつかめていると思います。(明日のフリーに向けては?)この前と違って、自信を持ってやりたいです。

(地元・宮城で良い結果が出たが?)皆さんの前で良い演技ができて、それがワールドレコードで良かったです。(スコアの)数字を見て、すごくうれしかったし、また同じような点が出たことに喜びがありました。

 スケートアメリカからフリーの演技で失敗したのを、どうやって立て直すか、その中で不安を取り除けるくらい練習してきました。ファイナルを意識しないと、でも、意識しすぎてもいけない。それがすごく難しいところだと思います。

(最得点のスコアには慣れたか?)慣れてはいないです(笑)。95点という表示は、自分の中で実感がありませんが、うれしく思っています。

 この前と違って、フリーでもしっかり見せないといけないと思います。そういう意味では、(スケートアメリカの時とは)また違う気持ちです。

(フェルナンデスとはともに練習しているが、お互いの演技の感想は?)練習しているときは、お互いがいつも調子が良いわけではないです。でも今日はお互いに良かった。また一緒にフリーも頑張りたいです」

3連覇を狙う高橋「8点差は正直厳しい」

羽生と8点差がついてしまった高橋。3連覇に黄色信号が灯った 【坂本清】

 以下は高橋のコメント。
「(4回転ジャンプは失敗だったが?)タイミングが合わなかったり、試合のときは自分でも分からないくらい緊張していることもあります。すごく悔しいけど、演技自体は良い演技ができた。そこは自信を持ちたいと思います。

(フリーに向けては?)何も考えずに演技を。ここで修正しても意味がないし、思い切りやることだけだと思います。

(羽生が世界最高得点を出したが?)実際に演技は見てはいないのですが、それだけの演技を彼がしたということだと思います。

 技術面では多々ミスがあって、そこは悔しいです。でも、演技としては、中国杯の時と比べると、良い演技ができて自信を持ちたいと思います。

(大差での2位だが?)8点差は正直厳しいと思っています。でも人のことを考えるよりも、自分がどういう演技をしたいかを大事にしていきたいです。

 ファイナルに行くのが厳しい状況で、行きたい気持ちと守る気持ちがあります。メンタルコントロールがすごく難しい。中国杯から時間があまりありませんでしたが、どれだけ自信を取り戻していくかがなかなか難しかったです」

<了>
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