蝶野と長州が揃い踏み! レジェンド勢も参戦=FIGHT&LOVE

高木裕美

1.9横浜でのプロレスビッグイベントへ向け、蝶野(左)と長州がガッチリ握手 【高木裕美】

 蝶野正洋がプロデュースするプロレスフェスティバル「FIGHT&LOVE」(2012年1月9日、神奈川・パシフィコ横浜 展示ホール)に、長州力らレジェンドレスラーの参戦が決定。25日、東京・江東区のスカパー!東京メディアセンターで記者会見が行われ、蝶野、長州が出席した。

 長州は「レジェンド・ザ・プロレスリング提供試合」として、藤波辰爾、初代タイガーマスクとトリオを組んで、ヒロ斎藤、長井満也、ベアー福田組と対戦。昭和のプロレス黄金時代を支えた豪華トリオが揃い踏みを果たす。

蝶野「負けないように」、長州にライバル心

 蝶野は「イベント開催にあたり、一般の知名度を考えて、次の若い世代にファンを繋げるためにも、ぜひ参戦してほしいと思った」と長州に参戦をオファー。当初、レジェンド・ザ・プロレスリングの興行予定と重なっていたが、長州も「蝶野に会いたい」との思いから、大会日程をずらしてまで参戦を決意。「お客さんの注目を集めたい」という蝶野の要望を受け、12時半開始の第1試合への出場を快諾した。
「インパクトを与える試合なら任せてほしい。プロレスを初めて見る人にも醍醐味を楽しんでほしい」と、プロレスの真髄を伝えるファイトを見せることを約束した長州に対し、蝶野も「長州さんたちの世代は今でも全国各地を年間50試合ぐらい回ってる。自分もメーンイベントで負けないように頑張りたい」と、ライバル心を燃やした。

 当日は既報カードを含め全12試合が決定。メーンイベントでは「プロレスと肉」のイベントにちなんだ29選手参加の「キン肉マン杯争奪ロイヤルバトル」が行われるほか、全日本プロレス、大日本プロレス、みちのくプロレス、ZERO1、大阪プロレスなどの団体提供マッチもカードが決定した。
 また、団体交流戦2試合では、ZERO1の“破壊王子”橋本大地が、亡き父親・橋本真也さんと新日本プロレスで同期であった船木誠勝、AKIRAと初遭遇。船木と組んで、AKIRA、長島☆自演乙☆雄一郎組と対戦する。また、曙&太陽ケアのハワイコンビvs.吉江豊&浜亮太の肉弾コンビ対決も熱くジューシーな戦いとなりそうだ。

音楽ライブやポールダンスショーを開催

プロレス以外にも音楽、ポールダンスなど見どころ満載 【高木裕美】

 当日のイベントでは、全国より出品された自慢の肉料理がワンコイン(500円)で販売されるミートフェスタや、ヒーローショー、フラ&タヒチアンダンスや、学習・音楽・健康などをテーマにしたさまざまな催しが開催され、総合司会をタレントの黒田アーサーさんが務める。

 オートフェスタでは、岩手県宮古市在住で、3月11日の東日本大震災で津波に流され、亡くなった29歳の青年が遺した蝶野のカスタムカーをはじめ、全国バニング協会の協力によるカスタムカーの展示や、蝶野をイメージした「黒のカリスマ デザイナーズカスタムハイラックスサーフ」などのドレスアップカー約10台が展示される。
 また、「家族連れのお父さんにも楽しんでほしい」(蝶野)との思いから、セクシーなポールダンスショーも開催。今年度のMiss Pole Dance日本大会チャンピオンのYUKARIさん、4位のeMyさんが、情熱的でダイナミックなダンスを披露する。

 音楽イベントでは、HIP HOPユニット「CLIFF EDGE」と、ガールズ・シンガーユニット「Sweet Licious」のライブが発表された。
 蝶野が7月に福島県いわき市の震災復興ライブイベントにトークゲストとして参加した際、出演していたCLIFF EDGEのメッセージ性溢れる熱いライブと音楽性に感銘を受け、「一緒に何かやりたい。日本を元気づけたい」との思いから出演をオファー。蝶野もレコーディングに参加し、アルバムの楽曲をセルフリメイクした「DREAM〜未来を信じて〜feat.蝶野正洋(FIGHT&LOVE Ver.)」がイベントのオフィシャルテーマソングに決定したほか、当日はメーンステージでライブも披露する。

震災の津波で亡くなった方が所有していた蝶野カスタムカー 【高木裕美】

■プロレスフェスティバル「FIGHT&LOVE」
日時 2012年1月9日(月・祝)
会場 パシフィコ横浜 展示ホール
開場 11時30分予定 開演 12時予定

●第1部(12:30〜13:30)
<レジェンド・ザ・プロレスリング提供試合>
藤波辰爾、長州力、初代タイガーマスク
ヒロ斎藤、長井満也、ベアー福田

<大阪プロレス提供試合>
小峠篤司、原田大輔
空牙、HAYATA

<大日本プロレス提供試合>
関本大介、岡林裕二
佐々木義人、河上隆一

<みちのくプロレス提供試合>
ザ・グレート・サスケ、新崎人生、拳王、ヤッペーマン1号、ヤッペーマン2号
フジタ“Jr”ハヤト、日向寺塁、野橋太郎、南野タケシ、卍丸

●第2部(14:15〜15:00)
<全日本プロレス提供試合>
カズ・ハヤシ、近藤修司、田中稔
KAI、大和ヒロシ、BUSHI

<団体交流戦>
曙、太陽ケア
吉江豊、浜亮太

<ZERO1提供試合>
大谷晋二郎、佐藤耕平
田中将斗、崔領二

●第3部(15:45〜16:30)
<ZERO1提供試合>
日高郁人、藤田峰雄
菅原拓也、小幡優作

<団体交流戦>
船木誠勝、橋本大地
AKIRA、長島☆自演乙☆雄一郎

<全日本プロレス提供試合>
諏訪魔、征矢学
河野真幸、真田聖也 

●第4部(17:15〜)
<メーンイベント キン肉マン杯争奪ロイヤルバトル>

<出場選手>
【アリストトリスト】蝶野正洋
【全日本プロレス】諏訪魔、船木誠勝、太陽ケア、浜亮太、カズ・ハヤシ、近藤修司
【ZERO1】大谷晋二郎、田中将斗、佐藤幸耕平、橋本大地
【みちのくプロレス】ザ・グレート・サスケ、新崎人生、拳王、フジタ“Jr”ハヤト、野橋太郎、日向寺塁
【大日本プロレス】関本大介、岡林裕二、佐々木義人、河上隆一
【大阪プロレス】小峠篤司、原田大輔、空牙、HAYATA
【SMASH】AKIRA
【SECRET BASE】ベアー福田
【フリー】曙、吉江豊
<ルール>
・スタート時は2人で開始し、参加選手が1分ごとに入場
・3カウント、ギブアップ、トップロープを越えて場外に転落(オーバー・ザ・トップロープ)した選手は失格となる。

●体験教室
<ちびっこレフェリー&ちびっこリングアナ対応試合>
気仙沼二郎
佐々木大地
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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