韓国代表ホ・ジョンム監督「警戒すべきは遠藤、中村、稲本、本田」=前日会見

スポーツナビ

警戒すべき選手は、遠藤、中村、稲本、本田

韓国のホ・ジョンム監督は日本戦に向け、「あくまでもW杯本大会に向けた準備の過程」と語った 【スポーツナビ】

 明日の韓日戦は重要だが、両国ともW杯の本戦を控えている。非常にプラスになる試合になると思う。

――明日のスタメンはベストメンバーなのか。それとも何かテストをする意図はあるか?

 日本戦だからといって特別な布陣は考えていない。選手はフルに活用したいが、コンディションが良くない者もいるので無理はさせないつもりだ。あくまでも本大会に向けた準備の過程なので、コンディションを引き上げるために使える選手は使っていきたい。

――具体的にコンディションが良くない選手は誰か?

 特に悪いということではないが、腹の調子が悪い選手や疲れがたまっている選手はいる。例えばパク・チュヨン。彼の場合は以前に負傷していて、しばらくリハビリしていたので無理をさせない。ただし、プレー感覚を取り戻すために、少しはプレーさせたいと考えている。

――これまでの対戦から日本の長所と弱点についてどう考えるか?

 よそのチームの評価は難しい。弱点については存じ上げないが、長所については素晴らしい選手がそろっており、特に中盤にプレーの柔軟性があること。日本は中盤が一番の強みであると考える。

――日韓戦はモチベーションが高い。けがをしないようにプレーさせるのか?

 負傷(のリスク)を意識してベストを尽くさないと考えたことはない。選手はどんな試合であっても、常にベストを尽くすべきだ。ミーティングでも、本戦に向けてプレッシャーを感じるとは思うが、それを振り払って自分たちのプレーをしてほしいと選手たちには伝えた。

――勝負にこだわるのか、それともテスト的な意味合いが強いのか。また日本で最も警戒すべき選手は誰か?


 韓日戦はさまざまな意味で関心を集めるが、ここではっきり申し上げたいのは、明日の試合ではそのほかの要素を排除して、韓日両国の発展のためにいい試合をしたいということだ。その上で明日の試合では、W杯の本戦を戦う上でどれだけ競争力を持っているかを試したい。おそらく日本の監督もそう考えているのではないか。警戒すべき選手は特に中盤の選手、遠藤、中村、稲本、本田、いずれも素晴らしいと思う。

アウエーの雰囲気に飲み込まれないことを選手に求めたい

――先ほど「この試合はプラスになる」と語っていたが、韓国ではこの時期の日本戦に否定的な意見もあると聞いている。それでもプラスになると考える理由を教えてほしい

 少し誤解があったようだ。プラスになるというのではなく「なってほしい」という意味で言った。明日の韓日戦では、何を得て何を失うか分からないが、それでも試合を通じてひとつでも多くを得られるようにしたい。

――選手についてはどんな面をチェックするのか。また明日はどういうテーマでゲームに臨むか?

 明日の試合を通じて、選手には存分に堂々としたプレーをしてほしい。アウエーだが、その雰囲気に委縮することなく果敢にプレーしてほしい。本戦ではより強い相手と対戦するのだから、持てる力を存分に発揮してほしいと思う。

――この時期にW杯メンバーを絞り込んでいない理由は?(※現在26名)

 26か23かという数字に、特にこだわりたくない。W杯まで一緒プレーして(チーム)一体となっていくメンバーだからだ。ただし、本戦を控えて負傷者が出るかもしれない。そうした突発的な事態に備えての26名だ。たとえ23名に絞り込まれて3名が脱落しても、W杯という大舞台を観戦することによって、彼らのサッカー人生にとって大きなプラスになると考えている。繰り返しになるが、26か23かという人数については、わたしにとっては重要ではない

――岡田監督はカメルーン戦を想定するとの報道があるが、日本と似たようなW杯の出場チームを挙げるとすればどこになると思うか。また中盤での戦いでは、日本の方がポゼッションが高くなると思われるが、戦術的にどう戦うつもりでいるのか?(韓国人記者)

 W杯で戦う相手については、日本と似たチームもあれば異なるチームある。また、同じチームでも異なる面もある。ただし今回は、そういったことを想定した戦いではない。あくまでも目標は、どんな雰囲気でも自制心を失わずに力を出し切ることに焦点を当てている。本戦に行ったら、大歓声でのみ込まれることもあるが、明日はそういった雰囲気に飲み込まれないことを選手に求めたい。戦術的には特別なチェックはしない。W杯に向けて、どういうサッカーをしていくかということを選手たちに指導している。

<了>

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