風香、アイスリボン・タッグ王者組から節目を飾る大勝利=風香祭10

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風香(左)が華名(右)とのタッグで節目の第10回大会を勝利で飾る 【スポーツナビ】

 女子プロレスNO.1アイドルレスラー・風香がプロデュースする「風香祭」の節目の第10回大会「FUKA MATSURI 10〜風香の夏物語〜」が2日、東京・新木場1stRINGで開催された。

 『ストリートファイターII』の春麗コスチュームに身を包んだ風香は、メーンで同じ2004年デビュー組の華名と同期タッグを結成し、高橋奈苗&牧場みのりのインターナショナル・リボンタッグ王座組と対戦。アイスリボン・タッグ王者組のパワー、連係に苦しめられながらも、最後は必殺のFクラッシュで牧場から3カウントを奪取。記念の10回大会に勝利の花を添えた。

華名の情熱アシスト受け、最後はFクラッシュ!

最後は必殺のFクラッシュでとどめ! 【スポーツナビ】

 「節目の10回目なので、今回は高橋さんに挑戦したい」と大会前に語っていた風香。これまでの風香祭では、トップレスラーである高橋のアシストで勝利をつかむ機会が多かっただけに、今回は高橋超えにチャレンジ。指名された高橋も風香からの握手を蹴り上げて拒否するなど、試合前から闘志をむき出しにする。
 高橋だけでなく、「高橋さんのミニチュアバージョン」と風香が評価する牧場も16歳の若さあふれるパワーファイトで風香に突進。また、さすがタッグ王者チームとうならせる連係プレーでジワジワと流れを作っていく。

 だが、この流れを要所、要所で断ち切ったのが情熱ファイトで会場をわかせた華名だ。「気持ちがすごく前に出ていて、負けてしまった気がした」と風香も脱帽したこの日の華名は、高橋とは真っ向からビンタを打ち合い、牧場には豪快な蹴り、ヒップアタックをブチ込み悶絶。この機に風香もトップロープから場外へのプランチャ、619と決め、華名とのダブルのソバットを炸裂させるなどエンジン全開。最後は牧場にドールF、Fクラッシュと畳み掛け節目のメーンを自らの勝利で飾った。

「メキシコでは自分の持ち味を出していきたい」

メキシコでも風香のキックは見られるか 【スポーツナビ】

 「練習でヒザの靭帯を伸ばしてしまい、どうなることかと思ったんですが、みなさんのおかげで10回目の風香祭を開催することができました。ありがとうございますという感謝の気持ちでいっぱいです」と、リングでマイクを握った風香。
 その場で8月1日付から芸能プロダクションの『プラチナムプロダクション』に所属することが発表されると、続けて現地時間9月26日にメキシコで行われる『ルチャ・ファンフェスタ』への参戦も発表された。

 2度目のメキシコプロレス参戦に場内から歓声が上がり、風香は「メキシコでも、日本の女子プロレスがこんなに熱いんだというところを見せてきます」と約束。大会後のインタビュースペースでも、改めて日本女子プロレスを代表してメキシコで完全燃焼ファイトを見せてくることを宣言した。
 「日本の女子プロレスをアピールしてきたいですね。もちろんルチャにも対応したいんですけど、キックも出していきたい。メキシコでキックを使うとブーイングを浴びたりもするんですが、でも、自分の持ち味を出していきたいです」

「私の役目」女子プロレスの“広報部長”に

休憩前には乱入した市井舞(右)、シーザー女学院(後列)とモーニング娘。のダンスで会場を盛り上げた 【スポーツナビ】

 また、新たに芸能事務所に所属したことで、より一層女子プロレスの“広報部長”としての活動を広げていくことを誓った風香。
 「女子プロレスを世間に広めるのが私の役目だと思っています。試合で魅せられる選手はたくさんいるのに、まず女子プロレスを知ってもらう入り口ができていない。その役割を果たしたいと思っています。これまで以上に頑張っていきたいです!」

 次回10月25日開催予定の『風香祭11』(東京・新木場1stRING)ではシングル戦を熱望し、また、目標としている高橋相手でも「相変わらずすごいと思ったんですけど、寝技ならひょっとしたら勝機があるかも」と、プロレスそのものの成長にも手応えをつかんだ。

 そして、風香自身が毎大会の目玉としているオープニングダンスもバッチリ決まり、休憩前には乱入した市井舞、シーザー女学院(シーザージム所属のシュートボクサーたち)とコラボのモーニング娘。のダンスなど、プロレス以外でもしっかり魅了。あいにくの雨模様だったが、風香が掲げた“夏祭り”は大成功で幕を閉じた。

美女格闘家・長野美香が激励

試合前には8.23アイスリボン後楽園大会でタッグを組む長野美香(右)が激励 【スポーツナビ】

 一方、大会開始前には8月23日アイスリボン後楽園大会でプロレスデビューを飾る美女格闘家・長野美香が風香を激励。長野と風香は同大会でタッグを組む(志田光と6人タッグ)。

 風香のプロレスを見るのは初めてという長野に対し、「プロレスと格闘技とでは“魅せ方”が違うと思います。プロレスは魅せることが重要なので、どれだけ自分を解放できるかだと思います」と風香は“先輩”としてアドバイス。長野も「きょうの大会で勉強したいですね」と、初体験の風香祭を糧にいざプロレスデビューに挑むことを笑顔で語った。

■FUKA MATSURI 10〜風香の夏物語〜
8月2日(日)東京・新木場1stRING

<第4試合 風香祭サマー・パッション タッグマッチ 30分1本勝負>
○風香、華名
(18分40秒 Fクラッシュ→エビ固め)
高橋奈苗、●牧場みのり

<第3試合 風香祭・バトルファインプレー 15分1本勝負>
●闘牛・空
(10分35秒 二階からのにゃんにゃんプレス→片エビ固め)
○さくらえみ

<第2試合 暴走&カリビアン・ビッグタイフーン3WAYマッチ 15分1本勝負>
○堀田祐美子vs.●勇気彩vs.カリビアンKIM
(7分35秒 チェーン殴打→体固め)

<第1試合 風香祭オープニング・テクニカルファイト 15分1本勝負>
○渋谷シュウ
(9分00秒 十字固め)
●DASH・チサコ
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